黒単コントロールの夜明け(クリーチャー編)・その1
Phyrexian Obliterator / ファイレクシアの抹消者 (黒)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)
トランプル
いずれかの発生源がファイレクシアの抹消者にダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーはその点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる。
5/5


こいつは一体何なんだろう。
殴りにかかれば事実上アンブロッカブル。
立っていればファッティも攻撃を渋る。
更に4マナ5/5とくると最早何がしたいのかよくわからない。
ネタ生物《ファイレクシアの抹殺者》の異常強化版である。
問題はマナ拘束だが、黒単ならばそんなことは関係ない。
こいつを使う前提で、クリーチャーを選択していきたい。

【1】クリーチャーの候補
コントロールといっても、結局は殴り勝たねばばならないわけで、クリーチャーは必須である。
独断と偏見で、現状の使えそうな生物を7マナ域まで選んでみたい。

□1マナ域
《墓所這い》
《戦墓のグール》
《煙霧吐き》

□2マナ域
《大霊堂のスカージ》

□3マナ域
《ゲラルフの伝書使》
《ファイレクシアの憤怒鬼》
《ファイレクシアの十字軍》

□4マナ域
《血統の守り手》
《ファイレクシアの抹消者》
《納墓の総督》
《鞭打ち悶え》※
《皮裂き》

□5マナ域
《血の贈与の悪魔》
《殴打頭蓋》※

□6マナ域
《不浄なる者、ミケウス》
《墓所のタイタン》
《虐殺のワーム》
《ワームとぐろエンジン》

□7マナ域
《囁く者、シェオルドレッド》

(※は生体武器)

こんなところだろう。
嘆かわしき点は2~3マナ域生物の少なさである。
前環境ならば《吸血鬼の呪詛術士》や《マラキールの門番》、《吸血鬼の夜鷲》など、優良クリーチャーがいたものだが、今ではそうはいかない。
となると、選択する生物も必然的に重めになってしまう。

さて、ここでクリーチャーの選択にあたってルールを設けよう。すなわち

(1)即戦力(仕事をするか否か)
(2)突破力(有効打を与えられるかどうか)
(3)除去耐性(死ににくいかどうか)

以上を満たすものを優先的に取っていく。
その場合、真っ先に選択されるのが《ゲラルフの伝書使》だろうか。
CIP能力は即戦力、しかも不死の除去耐性つきである。
タップインが玉にキズだが、ドラフト上位は間違いない。
また、《ファイレクシアの抹消者》も余裕で合格。
突破力は抜群だし、壁としても最強レベルだ。
《ワームとぐろエンジン》は除去耐性と突破力を備えたナイスガイだが、こいつに関してはそのマナコストを考えねばならなくなるのでとりあえず保留としたい。

さて、残りはだいたい似たりよったり。
1つずつ評価していこう。
※カード名横の数字は上記選択上のルールで満たしているものを示します。

□1マナ域
《墓所這い》(3)
優秀。1ターン目から2/1が出てくるのは割と脅威。
そしてゾンビがいれば何度でもよみがえるさ。
但しブロックはできない。

《戦墓のグール》
優秀。1ターン目から出せる2/2は何考えてるのかよくわからん。
《墓所這い》の部族恩恵に貢献できるので、《墓所這い》選択の際にはセットで取りたい。
但しタップインが少々響く。

《煙霧吐き》(1)
生贄で-1/-1は軽い現環境下ではなかなかいい動きをしそう。
しかし中後半で腐る率大。

□2マナ域
《大霊堂のスカージ》
《吸血鬼の夜鷲》を彷彿とさせる。
その気になれば1ターン目にも出せる。
しかし少々パンチ力不足か。

□3マナ域
《ファイレクシアの憤怒鬼》(1)
黒が持てる数少ないドローソース。
サイズもお手頃。
但し《ゲラルフの伝書使》が加わった状況で3マナ域で頑張れるかどうかは微妙。

《ファイレクシアの十字軍》(3)
対白赤戦切り込み隊長。
しかしどう考えてもサイドボードレベル。

□4マナ域
《血統の守り手》(2)
4マナ3/3フライヤーとサイズは悪くない。
トークン製造機でもある。
しかし、ただそれだけでもある。

《納墓の総督》(1)
2モードのCIP能力持ち。
ハンデスとグレイブディガー能力を選べるため汎用性は高い。

《鞭打ち悶え》(1)
強い。
4マナペイライフからいきなり装備するコンバットトリックが可能。

《皮裂き》(1)
サイズも能力も悪くない。
ただ強制CIPの点、-3/-3の微妙修正の点でややマイナス。
《よろめく大群》よろしく-1/-1カウンターを振り分けれたなら高評価であった。

□5マナ域
《血の贈与の悪魔》(2)
5/4フライヤー、アリーナ能力持ち。
抹消者[1]と比べるとどうしても見劣りする。

《殴打頭蓋》(3)
4/4絆魂・警戒の生体武器。3マナで戦場から回収可能。
一考の余地ありだが、ひとつマナを増やせばワーム[2]がいるのでその点は選択が難しい。

□6マナ域
次回に持ち越す。

□7マナ域
《囁く者、シェオルドレッド》
6/6沼渡り、アップキープに布告能力とリアニメイト能力が交互に誘発。
実は私は一時期使っていたが、アドバンテージを得られる前に殺される可哀想なやつだ。

文面が長くなったのでここで一度切り上げる。
次回へ続く。

■カード名注釈
[1]ファイレクシアの抹消者
[2]ワームとぐろエンジン

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