黒単コントロールの夜明け(除去編)
2012年2月24日コメント (2)Damnation / 滅び (2)(黒)(黒)
ソーサリー
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
黒でおそらく最強の除去呪文、《滅び》。
こいつにかかればテキストに『呪禁』と書いてあろうが、『プロテクション(黒)』と書いてあろうが、『再生』と書いていようとも関係ない。
(いや、『破壊されない』はご勘弁)
そんな古き時代を懐かしみつつ、現スタン環境での除去について語ろう。
【1】黒の除去
一言に黒の除去と言ってもバリエーションがある。
(1)破壊/追放型
(2)布告型
(3)マイナス修正型
の3種類だ。多分。
また、それぞれについてピン除去系と全体除去系が存在する。
現環境で、独断と偏見で選んだまあまあ使える除去呪文を分類すれば
□ピン除去
(1)《破滅の刃》、《喉首狙い》、《夜の犠牲》、《血統の切断》
(2)《ゲスの評決》、《小悪疫》、《ヴェールのリリアナ》、《飢えへの貢物》
(3)《悲劇的な過ち》、《四肢切断》、《悪性の傷》、《皮裂き》
□全体除去
(1)《生命の終焉》
(2)-
(3)《黒の太陽の頂点》、《死の支配の呪い》
であろうか。
【2】除去の選択
今の環境の特徴は、兎にも角にも『軽くて疾い』に尽きるのではないだろうか。
黒単コントロールのような中~低速のデッキだと、序盤を耐え切らなければならない。
と言うことは必然的に除去は軽めなものを選択する必要が出てくる。
また、自分もアドバンテージを失う除去はまず論外。
という訳で《小悪疫》と《ヴェールのリリアナ》にはこのあたりでご退場願おう。
さて、上記の中で軽い除去と言うと
《悲劇的な過ち》
《悪性の傷》
《喉首狙い》
《破滅の刃》
《夜の犠牲》
《ゲスの評決》
《四肢切断》
あたりだろう。この中から何種か選ぼう。
最初に比べられるのが《悲劇的な過ち》と《悪性の傷》。
ポイズンデッキで行くならまだしも、純粋な黒単コントロールで行くならば、陰鬱で-13/-13の余地もある《悲劇的な過ち》が腐りづらく、汎用性が高いのではないだろうか。
次に《喉首狙い》と《破滅の刃》、《夜の犠牲》。
これはメタ次第だろう。ただ、闇の隆盛で優秀なゾンビと吸血鬼が加わった以上、《夜の犠牲》に出番はなさそうである。
そして《ゲスの評決》と《飢えへの貢物》。
『質より数』な今においては少々心もとない除去ではあるが、『呪禁』や『プロテクション(黒)』を落とせるのは評価できる。
軽さで勝る《ゲスの評決》に分があるか。
最後に《四肢切断》。
少し前まで、とりあえずどの色も《四肢切断》を積んでおけ、というような風潮があったように思うが、最近ではメインアタッカーたちのタフネス値が両極化して2以下、もしくは6以上となってしまった。
現状丁度いい塩梅で落とせるのは《刃砦の英雄》ぐらいではないだろうか。
少々オーバーキル感が否めない。
次点の重めの除去について
《血統の切断》
《皮裂き》
《黒の太陽の頂点》
《死の支配の呪い》
《生命の終焉》
から候補を選びたい。
《血統の切断》は色を選ばない追放除去なのは優秀であるが、ソーサリーである点と、4マナと重い点にやや難。
ただ『不死』の登場により、いくらかは陽の目を見られるのではないかとも思うが、やはりサイドボードレベルか。
《皮裂き》はCIPが強制なのと4マナであることが少々難点。
4マナ域は《ファイレクシアの抹消者》及び《鞭打ち悶え》が既に埋まっているため、こいつをあえて採用する必要はないのではなかろうか。
そして《黒の太陽の頂点》、《死の支配の呪い》、《生命の終焉》。
《生命の終焉》は論外だろう。
残り2つは黒が持てる数少ない全体除去であるため、採用の余地はあるが、最近は《死の支配の呪い》を出す前にゲームが終わる気がするのは私だけでしょうか。
【3】除去の枚数
最後に除去の枚数を選ぼう。
最近では1マナ域の軽い除去の需要が高まっているように思える。
前回の記事で述べたように、1マナ域に優良クリーチャーが溢れかえってはいるものの、どのクリーチャーもタフネスが1。また、墨蛾も落とせるので、《悲劇的な過ち》には多めにスロットを割いても良いように思える。
という訳で以下のような枚数選択でいかがだろうか。
除去呪文(13)
3 悲劇的な過ち
2 喉首狙い
2 ゲスの評決
2 四肢切断
3 黒の太陽の頂点
1 死の支配の呪い
次回はクリーチャーの選択について考えたいと思う。
コメント
>少々オーバーキル感が否めない
といっておきながら2 四肢切断は多いんじゃないか
2 四肢切断を→1 破滅の刃 1 四肢切断
にするというのは?いっそ四肢切断0でもいい気がする
その場合は喉首かゲスを1枚追加(提案)
四肢切断×2は少々やり過ぎかもしれませんね。
ブレードで検討します。