黒単コントロールの夜明け(ハンデス編)
Duress / 強迫 (黒)
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、そのカードを捨てる。


黒のハンデスの象徴たる呪文、強迫。
M12からはその姿を消した優良カードである。
実に惜しい。

現スタン環境では、1マナ域ハンデス呪文は少ない。

Horrifying Revelation / 恐ろしき天啓 (黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。


Despise / 蔑み (黒)
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャー・カード1枚かプレインズウォーカー・カード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。


この2種のみである。
次の2マナ域ではどうか。

Psychic Miasma / 精神の瘴気 (1)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。これにより土地カードが捨てられた場合、精神の瘴気をオーナーの手札に戻す。


Distress / 困窮 (黒)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたは、その中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、そのカードを捨てる。


Black Cat / 黒猫 (1)(黒)
クリーチャー ― ゾンビ(Zombie)・猫(Cat) DKA, コモン
黒猫が死亡したとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚無作為に選んで捨てる。
1/1


以上3種。
3マナ域以上にもハンデスは存在するが、中~後半にかけてハンデスを行うことが効果的かと言われると少々疑問である。
ぎりぎり使えるであろうものは、

Mind Rot / 精神腐敗 (2)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚捨てる。


Liliana of the Veil / ヴェールのリリアナ (1)(黒)(黒)
プレインズウォーカー ― リリアナ(Liliana)
[+1]:各プレイヤーはカードを1枚捨てる。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
[-6]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは束を1つ選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。
3


Entomber Exarch / 納墓の総督 (2)(黒)(黒)
クリーチャー ― クレリック(Cleric)
納墓の総督が戦場に出たとき、以下の2つから1つを選ぶ。「あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す」「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでないカードを1枚選び、その後、そのプレイヤーはそのカードを捨てる」
2/2


のあたりだろうか。
その他、擬似ハンデスとして《外科的摘出》と《記憶殺し》が挙げられるが、これはまた別のお話。

さて、これらの中から何を選ぶかである。
まず相手が選んで捨てる、即ちこちらが相手のハンドを見ることができない《恐ろしき天啓》と《精神の瘴気》は論外であろう。
《精神腐敗》も相手が選ぶが、これはトーナメントでの採用実績があるので保留にしておく。
次に消えるのが《黒猫》か。
ランダムディスカードは魅力的だが、PIG能力の時点で使いづらい。
また、リリアナ[1]は自分を巻き込んでのディスカードであるため、黒コン向けではないので除外。
但しデッキによっては入るかもしれない。

となると残るは《蔑み》、《困窮》、《納墓の総督》の3種。
万能ハンデスの《困窮》と、クリーチャーを回収できる《納墓の総督》の採用には疑問はないだろう。
あとは《蔑み》だが、ここで少し考えたい。
現スタン環境でのメタは『Delver Blade』と『白単人間』を筆頭に『エスパーコントロール』、『ケッシグ』、『RDW』あたりだろう。たぶん。
純粋なコントロールはほとんどいないと思われる。
加えて1マナ域の優良クリーチャーは

白:《教区の勇者》、《宿命の旅人》
青:《秘密を掘り下げる者》
黒:《墓所這い》
赤:《流城の貴族》、《渋面の溶岩使い》
緑:《ラノワールのエルフ》、《極楽鳥》


と、これだけいる。
こうなると序盤に弱い黒コンで《蔑み》の採用は大いにありうる。
中後半で引いたとしても、黒コンの弱みであるPWを落とせるために腐りづらい点も評価。
以上から、そこそこメタが固まってきた現状を見直すと、《蔑み》は一考の余地があると言えるだろう。

《精神腐敗》は、まあどうでもいいんじゃないかな。

■カード名注釈
[1]ヴェールのリリアナ

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